アジサイの楽しみ方
1、アジサイの種類
人気品種のアジサイは、ガクアジサイ系、ヤマアジサイ系、エゾアジサイ系の3系統がある。
その品種系統の特性を知っておくと楽しみが倍増する。
(1)ガク・ハマアジサイ系・・・強い日照りや乾燥にも強く、直射日光の下でも楽しめる。
ガク−花火、伊豆の華、城ヶ崎等 手マリ−黒軸、ホンアジサイ、ヒメ等
ふいり−初霜、白ふいり等、 里帰り−アイガク、ロゼア、マリエシ等
(2)ヤマアジサイ・サワアジサイ系・・・やや湿った半日陰地を好む
ガクザキ−清澄沢、黒姫、小田虹等 テマリ−伊予テマリ、白舞子、伊予の花火等
里帰り−ブルーバード等 ふいり−七段花錦、伊予錦、伊予の夕立等
甘茶−コアマチャ、天城アマチャ、踊子アマチャ等
(3)エゾアジサイ・ユキアジサイ系・・・比較的高温乾燥と直射日光を嫌います。
エゾ−みやび、乙女の夢、大山等 玉−タマアジサイ、白テマリ、白花等
ユキ−ヤエノユキアジサイ、ヒメユキアジサイ、ユキアジサイ等
(4)西洋アジサイ・・・
プレジオサ、ブルースカイ、スノーホワイト、サンセット、ミセス・クミコ、アナベル等
(5)外国のアジサイ
カシワバアジサイ、ヤエカシワバアジサイ、コメットアジサイ、ストリゴーサ、サンセット
アナベル、ブルースカイ、レグア、レナータ等
(6)その他
タマアジサイ、ヤハズアジサイ、コアジサイ、ツルアジサイ、ヤクシマアジサイ、ノリウツギ
ガクウツギ、コガクウツギ等
アジサイの栽培法
(1)場所
ガクアジサイ系は余り特別な配置は不要だが、他はやや湿った半日陰の環境にする。
(2)用土
湿気を保つ柔らかい土壌(特にヤマアジサイ系)が必要で、酸性が高いと青系の発色
がよく、アルカリ性が高いとピンクの発色が良くなる。従って、青色花にはピートマス、
鹿沼土、赤色花には腐葉土、パーライトを混用するとよい。
(3)肥料
3、7、9月の3回行う。油カス、IB化成を使い、特に9月はリン酸とカリ成分を主体に、
3月は、青色系には過リン酸石灰、硫安、赤色系には消石灰、苦土石灰を用いる。
(1株あたり50〜60gが目安)
(4)剪定
(1)花後、7月に切りつめる。今年花の咲いた枝は強く切り(最低1/2)、花が咲かな
かった枝はなるべく残すようにする。
(2)花後、花首の下2枚の葉をつけて切った場合は、落葉後、花芽の位置を確かめ
花芽を残して切る。(枝に花芽2個程度)。その場合は、混み枝を基部から切って
立ち枝15〜20本までとし、同時に弱い枝や枯れ枝は除く。
(3)ヤマアジサイ系は11月に地際から出る枝5〜6本を確保し、枝の配置を考えて
剪定する。
(4)ミナヅキ系は花後、1/3程度に一斉に刈り込む。
(5)アナベルは落葉中に地上部10〜15Cm残し、すべて切り取る。
(5)繁殖
(1)取木−カシワバアジサイが主体
(2)株分−ヤマアジサイが主体
(3)挿木−2、3月と5〜7月の2回
・用土は川砂、鹿沼土の混合又はパーライトとバーミキュライトの混合
・差穂は必ず2節とし、梅雨挿は白絹病に注意 発根は約40日。
・発根後、鹿沼土、赤玉土、川砂の混合用土か市販の培養土でポット植えし、約1月
位は半日陰(50%)、その後は直射日光下で管理する。
(6)灌水
・鉢植えの場合は灌水は1日1〜2回。用土にピートモス、腐葉土を混合すると回数は
少なくなる。
・路地の地植えは、開花前後と二次枝の伸長する盛夏の頃、十分な灌水が必要。
(7)病害虫
致命的なものはない。一般的なアブラムシ、ハダニ、斑点病、輪絞病に注意 |